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【HOTEL LOCUS】②テキスタイル図案に込められた意味

2017.10.27/column

前編を読む(島塚絵里さんによるオリジナルテキスタイル)>

フィンランド在住のテキスタイルデザイナー、島塚絵里さんと対話を重ねて生み出された4つの図案。その背景にあるストーリーを、詳しくご紹介していきます。

①UMU


苧麻(ちょま)などの繊維を細く長く撚りあわせ糸にする作業を績む(うむ)と呼びます。
布になる前の糸、糸になる前の植物繊維をイメージした柄で、自然物に最初に人間の手が加わり、無から有が生み出されるその作業には、子々孫々に連綿とつづく人間の営みにも似た尊さがあるように思います。(「産む」「海」とも語源を同じくします)
ある宮古上布の織り手の方が、「糸を績んだ人の気持ちを考えると、織らずにはいられない」とおっしゃるのを聞くと、ものづくりとは人の手から人の手へのリレーなのだと、感じずにはいられません。

②AMU


宮古上布の柄の一つに「パザ」と呼ばれる網代編みのモチーフがあります。太古よりクバやアダンなどの植物を使い、生活用品を編んだことに起源を持つと推測される、宮古島を代表する柄をアレンジしました。

③KASURI-ICHIMATSU

④KASURI-SHIMA


あらかじめ文様にしたがって染め分けた糸を用いて織り上げた模様織物を絣(かすり)と言います。その技法は、インドで生まれてタイ・カンボジア・ベトナム・インドネシアなど東南アジア各地で発展し、14~15世紀に琉球へ伝わりました。その柄一つひとつに、土地の歴史と文化に根ざした意味と名前があります。

出典:織の海道 vol.04 かすり ~デザインの源流

「KASURI-ICHIMATSU」と「KASURI-SHIMA」この2つの柄では、宮古島の織物に頻繁に登場するモチーフを選び、その新しい魅力を伝えるべく大胆にレイアウトしています。
また、かつて宮古にあったハジチと呼ばれる刺青文化にも、これらのモチーフが単なる織物の柄以上に、深く生活に根ざした意味を持っていたことが伺えます。


是非、実際に宮古を訪れ、長くその土地に育まれた民芸・工芸に触れに来てください。
HOTEL LOCUSでは、「編む」ワークショップの開催なども予定しています。

どうぞお楽しみに!

(担当:su+谷口)

前編を読む(島塚絵里さんによるオリジナルテキスタイル)>